橋梁と基礎 2013.10巻頭言「100年橋梁の重みと誇り」

(株)横河住金ブリッジ 代表取締役社長 小山清一

①橋梁業界は,デフレに加えて市場規模の縮小の影響で年間発注量がピーク時の1/3の25~30万トンになった。1トンあたりの受注金額は80万円。年間2,000~2,400億円の市場。ピーク時に比べて4,000億円の市場が失われた。

②南場智子氏が立ち上げたIT会社は,わずか十数年で売り上げ高2,000億円,ROS40%の大企業に成長(南場智子著「不格好経営」による)。

③1社の売上高と私どもが100年以上生業としてきた鋼橋市場の売り上げ高と同じ規模であることに一抹の寂しさを感じる。

④わが国には100年企業が2万社以上ある。次に続くイギリスとドイツは2,000社程度。2万社の内10%は建設関連会社。

⑤100年企業に共通する理念は「日々変革すること」「人を大切にすること」

 

技術士 2013.11 巻頭言 地方公務員技術者の技術力向上

岡山県土木部長 関沢元治

①岡山県土木部の技術系職員数は496名。ピーク時のH8年度の2/3。職員が関係する法律や技術基準等の全般に精通することは困難。

②土木部の予算はピーク時の1/3程度。

③業務を通じての技術力向上の機会が失われた。

④ダムについては新たな建設事業がなく技術の継承が難しい。

⑤地方公務員技術者に求められる幅広い見識を培うため充実したCPDプログラムに期待する。